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アメリカを思って・・。

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米国は私にとって、私達家族にとって第二の故郷です。

たった2年間しか住まなかった地ですが、その二年間にたくさんの恵みをいただきました。

ですから、今日・・・9・11を共に悼み、米国を思っています。

ちょうど、阪神大震災があった1995年、16年前の夏に家族で再び米国の思い出の地を訪問しました。・・彼らはみなさん、阪神大震災を悼み、慰めの言葉をいただきました。

今日は、遠い神戸から、追悼の思いが届かないかも分かりませんが、今日の夕餉は米国で教わった「タコス」を食しました。

私の住んでいたところは中西部、ミズーリ州コロンビア。・・・「タコス」はメキシコ料理ではあるのですが、中西部ではアメリカ料理になっています。

タコシェル、、私達は市販のドライなものを買い求めます。食べる時にオーブンでカリッと焼きます。

ミートソース、レタス、アボカド、チーズ、タコス用ホットトマトソースをタコシャルに入れていただきます。

娘婿どのは大学院をロスで過ごし、米国西海岸には詳しいのです。メキシカンが多いその地はタコスのシェルは「トルティーア」と言って柔らかいとうもろこしのクレープのようなもので色々なものを包んで食べるそうです。

中西部と西海岸ではこうも違うのですね。

本当に大きな国です。時差も4時間もあります。その米国が一同に追悼の思いで今過ごしています。

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<精進の心>

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  「精進」には、「物事に精魂を込めて一心に進むこと」という意味があります。また、仏教的には、精進料理は、ただの菜食主義とは異なり、仏教の教え、特に「殺生」や「いのち」について真剣に考え直すための料理なのです。

そんな角度から今月は料理を進めていきます。

昨日はちょうど、お寺の奥様の生徒さんがいらしていて、何故か色々な問題に遭遇した時の心の持ち方などが話しの中心となりました。

自分の心は清いはずなのに、人によっては苦手と感じて逃げていく人。どうしても自分の心が濁ってしまう関係も有り得る。”心の清浄感を失う付き合い”は心を込めて丁寧に離れればよい。

「良き友」を得られたことと言うのは仏さまは人生の成す80%は出来上がっているから「友」がいることの素晴らしさを考えればよいそうです。

しかし、長寿の裏には年を重ねる毎に友人や親しい人はいなくなっていく。そんな時の為にサイのようになれるよう、ぼつぼつ努力すれば良い、のだそうです。(サイは一つの角を持ち、孤独に耐えられるようになること)

人は色々と悩むことも多いです。そんな苦悩に苦しむ人が頼っている今話の人「佐藤初女」さん。・・・悩む人を受け入れ、聞いて差し上げること。そうして心を込めて握った握り飯、心を込めてつくったお惣菜をゆっくり食べて帰っていただくという努めをなさっています。

そんな心・一生懸命に心を込めて料理を作って人様を受け入れ、持て成す。・・・そうすると持て成された人はすっきりして帰られるそうなんです。

「森のイスキア」と言う佐藤初女さんの
心を病んだ人がやって来る。
体を病んだ人がやって来る。
重いのやら、軽いのやら、荷物を背負ってやってくる。
そして
気が付けば、自分で荷物を降ろして帰っていく。

青森県、弘前市から車で1時間。岩木山の麓、標高400メートルの湯段温泉の地に初女さんの主宰する、憩いと安らぎの家「森のイスキア」がある。
やってきた人たちに初女さんがすることはごく平凡なことだ。 料理を作り、一緒に食べる。そして話したくなった人の傍らでじっとその人の話に耳を傾ける。言ってしまえばただそれだけのことである。
だが、その食事は不思議な力を持っている。もし人の体のどこかに魂の器があるとしたら、直接その中にエネルギーを注ぎ込むような、そんな料理なのである。悩みを抱えた人や心を病んだ人たちがその料理に接し、やがて心を開いていく。
「調理」と「食事」という「目に見えるもの」を通して、「人の心」という「見えないもの」の中へ初女さんは旅をする

私は改めて私の精進料理のことも書いていきますが、今月は心を込めて「精進料理」を教室で作って行きます。

”おにぎり”を心を込めて作り、精進料理を生徒さんと作っていき、家族や関係がある人に心を込めて一生懸命料理を作り、「笑顔」で接する家族・友人の為に作ろうと心からして行ける訓練が出来たら良いな、と、思います。

・・昨日からスタートした心を込めて作る「精進料理」をご一緒に作ってみませんか!!

写真の料理はどうして作っているのでしょうか・・・・・・・⇒①万願寺唐辛子を餅焼き網で丁寧に焼きました  ②里芋の味噌田楽・・・里芋を蒸し、皮を剥いてマッシュし、再び整形し、煉り味噌を塗ってオーブンで焼きました。 ③おにぎり⇒実家の精米したてのこしひかり。芯の具は母が摘んだ実山椒を私が煮た佃煮。上等な焼き海苔を選び、おにぎりを作って、少し粗熱」を取ってから海苔で包む。

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ハイティー(*^_^*)を楽しむ♪

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令子さん宅を後にして山口やさんのお豆腐を買って帰宅しました。

宏子さんに名物の湯葉豆腐を一つプレゼント。

もう夕食前くらいでしたが、私の為にお茶を用意して待って下さっていました。

彼女宅は彼女のイメージぴったりの夢のようなラブリータッチの白いイメージの設えです。

私には初秋らしいブルーのマット。・・・そして、ソーサー&トレイ付きのカップのセット。

そこに少しずつお菓子を楽しませてあげたいとの思いやりがこもったドライフルーツ、クッキー、氷干菓子・・・ロイヤルコペンハーゲンの器に揚げ菓子。

そして、私が和田山からのお土産の栗の毬をデコレートして下さっての設えでした。キャンドルも秋を感じさせてくれるにくい演出です。(*^_^*)

お互いの夫の帰宅が遅いのでゆっくり夕方タイムを楽しみました。

先ほどはコーヒー&日本茶!・・宏子さんは知ってか知らずかアッサム?の紅茶でしたぁ・・何と贅沢な事でしょう!。・・・三種のお茶をいただきましたぁ♪

令子さんの写真もこの写真も携帯電話で撮った写真ですが高性能ですね~~(*^_^*)

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午後のお茶タイム

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午後のお茶どき=アフタヌーンティー をいつも第二金曜日のお料理教室の後、みんなでお訪ねするのが令子さん宅。

・・・何度かここにお茶タイムもアップしているのですが、令子さんのお宅のどこのアングルも「パチリ(^_-)-☆」としたいのですが、お宅の防犯上^_^;、、失礼があってはいけない為、パチリをぐっと我慢しています。

彼女の食器は京焼きの極上品ばかり。それに加えてご主人と彼女の共通のご趣味の陶芸品がそこここに一流品と混じって出されています。

彼女の出して下さるコーヒーはお干菓子を口に入れてからいただくと丁度美味しい、私好みの酸味のないコーヒーで、器も見て下さい。う~~とり(*^_^*)・・この茶器がほしいのですが、ちょっと今は手が出ません(そのうち買って下さいね!=令子さんはお母様が高級器屋さんをしていらっしゃったので、そのご縁でお願いすれば買っていただけるので(^_-)-☆ご紹介しますよ!(*^_^*)=)

そのうち、お話が弾んで、コーヒーが空っぽになる頃を見計らっての日本茶のお持て成し~!いつも「御銘は?」とお尋ねしようと思って、すぐ忘れます。だって、いつも美味しいお菓子が一緒ですから。

いつもお菓子もこだわりがあって、婦人雑誌に出ているような銘菓が多いのです。

センタークロスも彼女作!こんな刺繍が出来るなんて(@_@)

ハイクオリティーな暮らしの中に、時々お邪魔する幸せな私達は「感謝」&「微笑」です。

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夕餉・・・リッチなのは「だだちゃ豆」・・^_^;

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先日の夕食は①もやしサラダ・・②新牛蒡と人参、出汁昆布のキンピラ・・③鶏の唐揚げと万願寺唐辛子・・④ブラウンマッシュルームと空芯菜のガーリックソテー・・・・ア~~~ンド⑤「だだちゃ豆」

①~④は冷蔵庫の残り物メニュー・・・・でもでも⑤のだだちゃ豆だけは美味しい山形県鶴岡産(鶴岡は夫の両親の出身・素晴らしい城下町です。今はそこで両親は眠っています)

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米ギャラリー 大手前

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姫路の北西、夢前(ゆめさき)にある、お食事&カフェに行って来ました。・・・・ここは木彫家の川添日記さんの甥がされているところです。http://r.tabelog.com/hyogo/A2805/A280501/28007170/

日記さんが住むバリから色々な道具をコンテナに一杯運びこみ、インテリアもデザインされたところです。

早く行きたかったところなんですが、何しろ人気があって私の行きたい日は予約がいっぱい!・・・・食事は予約だけなんですが、お茶はその日でも出来ると言うので、その姫路のSさんと野花さんは日記さんをよ~~くご存知の方たちに案内していただきました。

私は日記さんのバリのお宅も高松のお宅やお店もよく存知あげているので廃屋を手直ししてレストランにした彼女のインテリアセンスが容易に分かったので楽しみに行きました。

素晴らしい・・・・でも、ここに彼女が今、、来たら~~「^_^;・・(ーー;)・・」と思うだろうなぁ。と思いました。

だってバリからたくさんのアイテムをコンテナいっぱいに運びこみ、素敵にしているのに~~「川添日記」の食器を全部使っているのにも関わらず、彼女の名前がどこにも書かれていない!!・・そしてそこここに並べられている骨董らしき古道具やゴチャゴチャしている小物はたくさんあるけれど、彼女の、川添日記の漆器が展示されていない!!売られていない!・・・て、のが私は彼女の力の入れようを知っていたのでちょっともそっとも残念でした。

同行した二人はオープンした始めの頃も知っていて、久しぶりの訪問だったので、「これまでは驚くほど洗練されたインテリアだったけれど、こうも小物をゴチャゴチャ置いていてはどこにでもあるこの頃の古民家レストランと変わらなくなる~~(ーー;)」と心配していました。・・・・・・・私も日記さん好みを知っているので、ちょっとさわってすっきりさせたい気持ちでしたぁ。(みなさんが行かれたら、それなりに感激されると思うのですが~~)・・トイレも日記さんらしいのが良く現れているトイレです。

料理は普通ですが、その空間が評判のお店です。(それを日記さんが作り上げたのですがねぇ~^_^;)

でも、でも、その日記センスをご存知ない方は、今も普通とはかなり違いますから、感激していただけると思いますよ!!・・・是非、お出かけください!!

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今の姫路城と「姫路城」のお菓子

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9月5日に姫路に色々な所用も合わせて行きました。

二人の知り合いの方との話し合い。Sさんは姫路生まれの根っからの姫路通で私より一才若い女性。姫路の事を頼むなら彼女に!!・・と、言うくらい有名な方です。もう一人の女性は私達よりかなり若いけれど、かなり政治通でいらっしゃるし、物知りな彼女!・・・・姫路城が見えるレストランでランチをして、その一階に姫路であった「お菓子博覧会」に出展されたお菓子で作られた50分の1の姫路城が展示されている所に案内していただきました。

まぁ、よく出来ていること!お菓子博はチケットを持っているのにも関わらずいけなかったのですが、ゆっくり見させていただきました「ツマガリ」の津曲さんが作られているTVは観たことがあるのですがすごいです。お城から階段を下りている人も50分の1だそうです。

和菓子で出来ている白鷺の羽の細かいこと!!!

感嘆!これ感嘆!!でした・・・菓子博の時は人が多くて止まらずにしか見れなかったそうです。

本物の姫路城は今、カバーを掛けられていて見えませんでした。

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台風12号の怖さ

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台風12号は特に紀伊半島に甚大な被害を残し、全貌は掴めておりません。

多くの被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。被害にあった人しか分からない苦しみがあります。・・・・・全国各地で報道されない台風被害もたくさんあります。

私がいた但馬でも被害は多く、私の実家の村落も山からの鉄砲水で播但線(姫路⇒和田山)のわが村のところも浸水しそうで、いたるところが被害を受け、不通でした。山陰線の福知山⇒和田山間も昨日まで不通でした。

朝来市のお隣の養父市でも川が氾濫し、甚大な被害が出ています。

風の被害は全く無かったのですが、恐ろしいほど雨が降りました。

5日に姫路に行ったのですが、途中の「市川」も決壊寸前でした。

今日和田山からの帰路、丹波市の氷上町の「加古川の上流」がこれまた決壊寸前だったようです。

一番上の写真は朝来市の「播磨ふれあいの家」の2階から(友人の法事の会食される部屋)から撮った写真です.

向かいは「みのり館」が見えています。多々良木(たたらぎ)の関西電力の水力発電所のダム湖の水の放流が始まり、大雨なのですが、きれいな水が恐ろしげな勢いで小さな川を水が流れています。

二枚目からは丹波市氷上町の加古川の上流なのですが黄色に変わっているところまで水嵩が来ていて、まさに決壊寸前のところが多かったそうです。

写真を撮った50m南は少し堤防が決壊し、大変な様子でした。

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やっと神戸に~♪~★

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今夕、実家・和田山から帰宅しました。

2日~7日まで行っていました。

そのうち9月2日は大雨の中「播磨ふれあいの家」で料理指導をしました。

9/3日は友人のご主人の七回忌の法事があり、その後の会食を「播磨ふれあいの家」で私の監修&一部は私が直接作った料理を食していただきました。・・・その間にも大雨が降り、警報&非難勧告中でのお食事でした^_^;。・・・・・・料理教室はその法事の途中で実家へ戻り、3日の午後2時からが最初の1クラスがありました.

2クラス目の4日は保育園や幼稚園の先生のクラス!・・・・その日、養父市に大雨警報・避難勧告が出ていて直前に仕方なく料理教室をキャンセルされました・・先生方も大変!仕方ないですよね)

・・5日は所用で姫路で色々の収穫(*^_^*)。

6日&7日は料理教室でした。

そして帰路「但馬のまほろば」で旬の野菜を買いました。支配人とも色々話す時間が今回はあり、有意義な話もできて良かったです。

そんなこんなの用で帰省していて、神戸に戻り、六甲山トンネルを潜り抜けた途端に見える茅渟の海(ちぬのうみ)=大阪湾=で、、、「ホッ(*^_^*)」と、、します。

今日はとりわけ、空気が清んで気分も晴れ晴れしました。

実家も良いのですが、私の城はやはり神戸が本拠地!

二つも城を持つのは贅沢ですが、疲れもします。

帰宅して、友人宅に栗の毬(いが)付きのお土産を持っていくと3人中二人はお留守^_^;・・宏子さんに叶匠壽庵. の「あも」とお煎茶をたっぷり頂戴し、2時間のドライブの疲れを癒していただきました。

帰宅して、おなかをへらしている夫の為にすぐできる食材を購入してきていたので、久しぶりの二人での食事はまことに簡単すぎましたが「5分で準備のスピード御飯」が用意できました。。

それらは「但馬のまほろば」で買ってきた辛子明太子入りハタハタ、万願寺唐辛子、椎茸を一度にグリルで焼き、同時に鍋でソーセージを茹で、そしてまた、中華鍋で空芯菜(くうしんさい)の炒めものを同時進行で3分作りました。

あとは「赤松SA」の「赤松コロッケ」を2個買ってきて、これも同時にグリルで焼きました。

冷蔵庫にあったトマト&わさび漬けを皿に盛りました。

これで5分で御飯です。宏子作の”おから”もいただいて、冷えたビールの美味しかったこと!(*^_^*)

テラスで虫の音を聴きながら、夜のライトがキラキラする茅渟の海を眺めつつ、清んだ夜空の星とお月様を眺めつつの夕食の美味しかったこと(*^_^*)

夜に暗いライトで食事をしますから、写真はきれいに撮れませんが~~~^_^;

宏子さんに栗の毬付きをお土産に持っていくと、束さず丁度合う籠を出してこられてセンターテーブルに飾られたのです。・・・感激していると、私にも同じものを出してきてプレゼントしていただきました。・・あの魔法はすごいなぁ!!(@_@)!!・・だって、家の中はいつもきれいに片付いているのに、必要なものがすぐ出てくる彼女の才能がすごい(@_@)!!・・神戸に帰って嬉しい一瞬でもありました。

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ヒロ子&宏子さんに捧ぐ・金子みすゞ「花のたましい」

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      花のたましい  

    散ったお花のたましいは、
  み仏さまの花ぞのに、
  ひとつ残らずうまれるの。

  だって、お花はやさしくて、
  おてんとさまが呼ぶときに、
  ぱっとひらいて、ほほえんで、
  蝶々にあまい蜜をやり、
  人にゃ匂いをみなくれて、

  風がおいでとよぶときに、
  やはりすなおについてゆき、

  なきがらさえも、ままごとの、
  御飯になってくれるから。

~~~~~~

<解説>矢崎節夫

1995年1月17日の神戸を中心とした阪神・淡路方面の大震災の後、一人の小さい人の言葉を聞いて、“いのち”ということを深く考えさせられました。
 テレビのニュースキャスターが避難している人たちに、「今、一番ほしいものはなにか」をたずねた時のことでした。
 水がほしい、食べ物がほしい、家がほしい、と大人はみんなこう答えました。
 小学生が一人いました。「あなたが今、一番ほしいものはなに?」キャスターがたずねました。
 小学生は、大人では考えられないことを答えました。

 「友達のいのち」

 なんてすごいことを、この小さい人はいえたのでしょうか。
 大人たちはみんな物をいったのです。待っていれば、必ず戻ってくる物をです。もちろん、そういった大人の人たちの気持ちは、私も大人ですから、よくわかります。その場では、きっと私もそういったでしょう。

 しかし、この小さな人は、二度と戻ってこない「友だちのいのち」が、一番ほしいといったのです。
 理不尽にも、一瞬のうちにいのちをとられたくやしさ、怒り。小さい人のひとことの中に、いのちの悲しみの本質を知らされました。
 いったい、“いのちは、どころからきて、なにをし、どこへいく”のでしょうか。
 150億年という時間の中では、宇宙からきて、宇宙に帰っていくのでしょう。個人としては、母から生まれ、大地に帰っていくのでしょう。
 いのちの悲しみの本質は、いつか終わりがあるということです。
 この終わりが考えられる終わり方でなかった時に、くやしさや怒りが、残された人の中に残るのでしょう。
 みすゞさんの『花のたましい』を読むと、「どこからきて、なにをし、どこへいくのか」の「なにをし」、つまり「どう生きるか」がすうっとわかって、心がらくになります。
 〔だって、お花はやさしくて、/おてんとさまが呼ぶときに、/ぱっとひらいて、ほほえんで、/蝶々にあまい蜜をやり、人にゃ匂いをみなくれて、〕
と、みすゞさんは歌っています。
 前に、私は人であり、花でもあると書きましたが、ならば、花である私は、こんなにも美しく、善意に生きられるようになっているのです。そうだといいな、とうれしくなります。そして〔風がおいでとよぶときに、/やはりすなおについてゆき、/なぎらさえも、ままごとの、/御飯になってくれるから。〕
 自分の行為によって考えられない終わり方をし、まわりの人にくやしさや、怒りを残さないために、生き死にを完全にやりとげたいと、小さな人のひとことから、今、心から思っています。