私は田舎の後継ぎ娘なれど、この年になるまで、実家の村でのこのような行事があることを知らなかったのです。”どんど”は子供の頃、お習字の書き損じや正月のお飾りを持って行って燃やし、お鏡餅をあぶってから、家で割ってお相伴させていただくことは知っていました。
・・・しかし、「23夜?それ、何?」と尋ねても殆ど明快な答えは帰ってきません。・・・・・・旧暦の大晦日を神社でお祈りしてから、お堂に焚き火をしながら籠もってお日待ち、つまり夜が明けるのを待つそうです。今年は我が家がその23夜さんの当番らしく、おみやさんやお堂の掃除、籠もる時の食べ物、飲み物の準備、焚き火の用意をするそうで、母が殆どしてくれたのですが、夫と私もその行事の為に帰省しました。http://www.asahi-net.or.jp/~nr8c-ab/afjpmati.htm
夫は夜になるとすぐ焚き火の用意をして、神社の中で村人がお参りしやすいように準備をするのでした。私はみのり館の仕事があったため、夜9時に参加。夜中の2時までご近所さんと一緒に過ごしました。・・・それにしても夕方から翌朝まで何もしないでどうして時間を潰すんだろうと不思議だったのですが、不思議や不思議!・・焚き火をしていて、火をみているだけで時は過ぎていくのです。・・不思議なことです。焼き芋もしてフーフー言いながら、焼き芋をしながら食べた芋の美味しかったこと!・・・・・・・皆と他愛もない会話を楽しみながら時を待ちました。・・・・・・・・・・夜の空はキラキラ宝石のように輝き、北斗七星がはっきり見える事でした。・・・・・・・・・・・・初めての楽しい経験でした。