雪の世界の美しさは、地上のあらゆるものを
白いヴェールで包み込む不思議さかもしれない。
人の一生の中で歳月もまた雪のように降り積もり、
辛い記憶をうっすらと覆いながら、過ぎ去った昔を
懐かしさへと美しく浄化させてゆく。
もしそうでなければ、老いてゆくのは
何と苦しいことだろう。
==星野 道夫==
================
私は何年か前、「星野道夫写真展」の大丸神戸展の最終日に行き、この詩が書かれているところに突っ立ってしましました。
そして、どうしても、もう一度、この詩と写真を同時に見たくて、次に開かれている京都大丸まで行って、またまた感激したことを昨日のように思い出します。
2/6の実家の朝、カーテンを開ける時「どうぞ、無垢な白でありますように!<m(__)m>」と心で祈りました。
朝日が照らし出す、雪景色をみて、この詩を(いつも長谷川 潔の小鳥の版画の絵葉書に書いたこの詩をいつも通帳を入れているバッグに入れています。)思い出しました。